こんにちは。 Holmesでスクラムマスターをしている吾郷です。
先日行われたRSGT2021に参加してきました。
素晴らしい出会いと刺激に恵まれたイベントでした!
今回は参加したセッションの中から振り返りについて、参加後に実践した話と合わせて紹介できたらと思います。
セッション内容
ふりかえりで参加したセッションは、森さんのふりかえり手法のおもちゃばこでした!
実は、これまで何度か森さんのふりかえり実践会には参加させていただいてます。
興味ある方は是非参加してみてください!
スクラムにおけるイベントの一つであるレトロスペクティブは、アジャイルレトロスペクティブズなどの書籍では体系的に学ぶことができます。
今回はとにかく手法を紹介しまくる!というもので、ひたすらいろんな手法を知ることができました。
改めてふりかえりって本当にいろんな方法があって面白いな〜と思いましたね!
いろんな観点からふりかえりを通したチームビルディングができると思います。
簡単にセッション中で紹介されたふりかえり手法を紹介します。
- 感謝
- 日頃の感謝を伝える(他の手法と混ぜ合わせる)
- kudo card
- カードを用いて感謝を伝える
- カラーコードドット
- 感情や熱量が上下したものにドットをつける
- 喜怒哀
- 出来事からではなく、感情から思い出す
- Good&New
- 場作りで使う
- フォースフィールドアナリシス
- 問題分析手法
- FMEA(Failure Mode and Effect Analysis)
- Failure→Analysis→Evaluation→Actionの順で整理する
- 5つのなぜ
- なぜを5回繰り返す(「なぜ?」の質問だとつらいので、「何がおこったの?」にするとよい)
- Six Thinking Hats
- 思考法の一つ。それぞれ役割の異なる帽子を被り替えながら議論を進める
- 闇鍋
- テーマを書いた上を箱に集めて引いていく。
- KPT as ART
- KPTの色を使い分けて、まばらに貼っていく
- Blokus
- 内容を提起したり、リプライしながら自分の陣地を増やしていくゲーム
- ポジティブふりかえりマッピング
- 終始ポジティブにふりかえることができる
- ありたい姿
- 未来志向のふりかえり。チームの理想とのギャップを埋めていく
各ふりかえりの詳しい手法については、
ふりかえりを拡張する「ふりかえりカタログ」 - Qiita
で確認できます。
資料自体もPDFで配布されていますので、ご活用ください。
実践
最近自身が所属するチームの振り返りで、ポジティブなふりかえりが少ないこと、楽しめる要素が少ないことを鑑みて、上記ふりかえり手法のうち早速実践してみたのは以下の手法になります。
ポジティブふりかえりマッピング
まず最初に実行したのは、ポジティブになれるポジティブ振り返りマッピングでした!
終始、全く暗い話が出ず確かにポジティブに振り返る事ができました。
また、実験回数を多くする為に、今回2チームに分けて最後実験アイデアを考えてもらいました!
普段よりもTRYの回数は多くはなりますが、その分たくさんのアイデアを小さく回すことで何か発見につながる可能性が大きいと感じます。
また、ふりかえりの冒頭で紹介した、NormKerthの言葉は振り返りのFBでも非常に好評でした。
どんな道をだどったにせよ、当時の知識・技術・能力・利用可能なリソース・状況の中で、みんなができる限り最高の仕事をしたはずです。それを心から信じます。
自身も実際に感じたのは、このポジティブふりかえりマッピングに限らず、様々な振り返りで有効だろうということです。
少しの時間でみんなで方向を一つにして振り返りできるので非常におすすめです!
Blokus + ドット投票
続いて試したのはゲーム感覚で楽しめるBlokusです。
はじめにトラブル*1が起きましたが、その後は基本的にスムーズに行けました。
とはいえこちらは、自分自身の振り返りの準備不足ですね・・・!新しい取り組みをする際には注意したいところです。
集計で思ったよりも差が開いたりと、個々のメンバーを新しい一面も見ることができ、新しい学びとなりました。
Blokus自体楽しい要素がいっぱいですが、これ一つだとTRYを考えるためのステップが足りません。
そのため今回はTRY出しの手法であるドット投票と組み合わせて振り返りを実施しました。
振り返りでは、やはりゲーム性がある振り返りは純粋に楽しいといった声が聞こえた一方で、時間が足らないと言った声もありました。
このあたりは、今後の振り返り開催で随時改善していければと思います。
今後の活動
まだまだ試してみたいふりかえりはたくさんあります。小さく実験して、チームで様々な発見に結び付けられたらと考えています。
実はRSGT2021参加者には録画が共有されており、社内への展開ができます。(※URLのみの共有はNG)
これはいい機会!と思い、自分が参加できなかったセッション含めて早速、社内で希望セッションのアンケートを取りました。 要望が多いものから順に視聴会+ワークの形から始めて行こうと計画しています。 自分の体験の共有からSECIモデルを実践し、社内の知識創造を実現していこうと思います。
また、セッションには学問的な問い・哲学的な話題も多くありましたが、馴染みのある話題は少なくこちらもちょっとずつではありますが、自分の中に取り込んでいけたらと感じました。
これからもScrumMastersWayは続いていきます!
最後に
Holmesはエンジニア・デザイナーを募集しています。 共にプロダクト作りを通して、社会・組織を良くしていきましょう! 興味がある方はぜひこちらからご連絡ください!
*1:MiroのGrid機能は同時編集ができない