ContractS開発者ブログ

契約マネジメントシステム「ContractS CLM」の開発者ブログです。株式会社HolmesはContractS株式会社に社名変更しました。

【転職後のリアルな3ヶ月】AIも活用!未経験ドメインで僕が実践したキャッチアップ術

こんにちは! Contractsに入社してから、気づけば3ヶ月が経ちました。㓛刀です!本当にあっという間です。 現在は主に新規機能開発のチームに所属していて、日々新しいことばかりで刺激的な毎日を送っています。

最初の頃は、正直なところ会議で意見を言うことすら難しく、「何がわからないのかすら、わからない」状態でした。 ですが、最近ようやくその段階を抜け出せてきたかなぁと感じています。

そこで今回は、この3ヶ月で僕自身がどのようにプロダクトのキャッチアップを進めてきたか、その具体的な方法をまとめてみたいと思います。 これから新しくチームに加わる方や、同じように新しい環境で頑張っている誰かの参考になれば嬉しいです。

Step 1:準備運動編 - コードを読む前に、まずやるべきこと

新しい環境に入って、すぐにコードを読みたくなる気持ちはすごく分かります。 でも、ちょっと待ってください。装備も整えずにいきなりラスボスに挑むようなものなので、まずはしっかり準備運動から始めましょう。

✅ オンボーディング資料を徹底的に読み込む

会社が用意してくれている資料は、いわば「公式ガイドブック」。ここに書かれていることは、今後の冒険の基礎になります。

  • 開発環境の構築手順書: まずは自分のPCでアプリケーションを動かせなければ始まりません。手順通りに進めて、しっかり動く環境を作りましょう。
  • アーキテクチャ図: システム全体の地図です。自分がこれから関わる部分が、全体の中でどんな役割を担っているのかを把握するだけでも、今後の理解度が大きく変わってきます。
  • コーディング規約: チームで開発を進める上での共通ルール。これを読んでおくだけで、後のレビューがぐっとスムーズになります。

ぶっちゃけ存在しないものがあり、誰かの頭の中にしかないというのも現実です。

✅ コミュニケーションツールを巡回して「空気」を掴む

Contractsで言えばSlackやGitlab、Notionは、チームの文化や過去の意思決定の歴史が詰まっています。

  • 過去のプルリクエストを眺める: どんな修正が行われ、どのようなレビューがされているかを見ることで、「こういうコードが評価されるんだな」という感覚が掴めます。
  • Wiki(Confluenceなど)を読む: 議事録や設計書に目を通すと、「なぜこの機能が生まれたのか」「なぜこの技術が選ばれたのか」といった背景を知ることができ、プロダクトへの理解が深まります。

Step 2:実践編 - 「森」と「木」をバランス良く理解する

準備ができたら、いよいよ実践です。「プロダクト全体の動き(森)」と「個々のコード(木)」を、効率よく見ていきましょう。

🌳 アプローチ①:ユーザー視点をインストールして「森」を見る

まず僕がやったのは、「ユーザーとしてプロダクトを徹底的に触ってみる」ことでした。

▼具体的な進め方 ヘルプサイトなどを参考に主要な機能を操作しつつ、ブラウザの開発者ツールを開いて裏側の動きを観察します。 「このボタンを押すと、こういうAPIリクエストが送られて、データベースのこのテーブルが更新されるんだな」 というように、ユーザーの操作とシステムのデータの流れを結びつけることを意識していました。これをやっておくと、後々の開発がぐっと楽になります。

🌲 アプローチ②:AIとツールを駆使して「木」を読み解く

全体像を掴んだら、いよいよ個別のタスクを通じてコードレベルの理解を深めていきます。ここでは、便利なツールをいかに使いこなすかが鍵になります。

1. 効果的なコードリーディングの小ワザ

  • git blameで「歴史」と「担当者」を探る: エディタのgit blame機能は、コードの各行が「いつ、誰によって書かれたか」を教えてくれます。複雑な実装の意図がわからない時、その背景を知る大きな手がかりになりますし、詳しい人に質問するきっかけにもなります。
  • デバッガで処理の流れを追う: コードを読むだけでは理解が難しい複雑なロジックは、デバッガを使って一行ずつ処理を追いかけるのが効果的です。変数の値がどう変わっていくかを実際に見ることで、理解度が格段に上がります。

2. 強力な相棒になってくれるAI(Amazon Qなど)

最近では、Amazon QのようなAIコーディング支援ツールが、キャッチアップの強力な相棒になってくれます。 まるで、頼れる先輩が隣でサポートしてくれているような感覚です。

  • 複雑なコードの解説: 理解が難しいコードをAIに「このコードは何をしているの?」と聞けば、自然な言葉で処理内容を説明してくれます。
  • 人に聞く前の「一次質問」相手として: 「こんな初歩的なことを聞いても大丈夫かな…」と不安な時でも、AIなら気兼ねなく質問できます。まずAIに聞いてみて、それでも分からなければ人に聞く、というステップを踏むことで、質問の質も自然と上がりました。

3. 「高速学習サイクル」を回す意識 最終的には、**「まずは取り組む → 壁にぶつかる → 調べる/質問する → 理解して進める」**というサイクルを、いかに速く回せるかが成長の鍵だと感じています。


Step 3:マインドセット編 - 焦らず、自分のペースで進むために

新しい環境では、周りのレベルの高さに焦ったり、自分の出来なさに落ち込んだりすることもあると思います。 僕も8月に腰の骨を折ってしまい、椅子に座ることすら辛い時期は、心身ともにかなりきついものがありました。 9月現在も完治しておらず、辛い日々を送っています。本当はもっと記事を書いたりもしたかった・・・

そんな時に、僕が大事にしていた考え方を少しだけ共有させてください。

  • 完璧を目指さない、まずは60点でOK: 転職してすぐに100点満点のパフォーマンスを出すのは不可能です。まずは環境に慣れ、小さなことからチームに貢献していく。その積み重ねが大事だと思います。
  • 「できないこと」は「伸びしろ」: わからないことが多いのは、それだけ毎日新しいことを学べている証拠です。昨日より少しでも分かったことがあれば、それは大きな成長です。
  • どんな小さな成果も、自分で認めてあげる: 小さなバグ修正、ドキュメントの修正。どんなタスクでも、プロダクトを良くした立派な貢献です。一つ一つのタスク完了を、自分の自信に繋げていきましょう。

さいごに

色々とお話ししましたが、僕がこの3ヶ月で実践してきたのは、特別なことではありません。 ありきたりなことですし、誰かの当たり前のことかもしれません。 しっかり準備して、ユーザーの視点を持ち、便利なツールを使いこなし、前向きな気持ちでタスクに取り組む。 基本的には、この繰り返しでした。

この記事が、新しい環境で頑張るあなたの、ちょっとした「回復薬」のようになれば幸いです。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!